原因・発症・進行と症状 ①

リンパ浮腫は、状況や原因によって大きく2つに分類されます。

  • 先天性のものを含めた原因不明の特発性リンパ浮腫
  • がんの外科治療や放射線治療、外傷治療などの後遺症として明らかな原因が把握できる続発性(二次性)リンパ浮腫

ここではリンパ浮腫の中でも最も多く見られる、がん治療後の二次性リンパ浮腫についてご説明します。

リンパ浮腫の原因

乳がんや子宮がん、卵巣がんをはじめとするがんの手術においては、がんの転移を考慮して、術前の検査や術中の所見をもとに、病巣付近のリンパ節を切除します(リンパ節郭清)。たくさんのリンパ管が集合してくるリンパ節を切除することになるため、リンパ管の中を流れるリンパ液つまりリンパ流が停滞してしまい、むくみが生じるのです。さらには、リンパの還流機能が低下し、リンパ管管腔の閉塞・消失が進み、浮腫が悪化します。

乳がん手術時にリンパ節郭清をされた方のうち約10~20%に、また婦人科系疾患によるがん手術時にリンパ節郭清をされた方のうち約30~35%に浮腫が発症するという報告があります。加えて、放射線治療や特定の化学療法を追加で行った場合は、その発症率が高くなることがわかってきています。

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