診断

リンパ浮腫の評価方法

リンパ浮腫診療においては、患肢の外見やボリューム、浮腫の性質のみではなく、個々の症例においてリンパ管の機能がどの程度保たれているかを把握することが、その後の治療成功の大きなキーポイントになります。

リンパ管の機能を評価するための代表的な検査方法は以下の通り。

  • 放射性同位元素を用いるリンパシンチグラフ
  • SPECT-CT
  • 造影剤を用いるインドシアニングリーン蛍光リンパ管造影(ICGリンパ管造影)
  • MRIリンパ管造影  

様々な病態や重症度に合わせ、これらの検査を組み合わせ個々の病態を把握することが大切になります。

通常、外来日に外来診察室で行えるICGリンパ管造影を行い、リンパ管の機能や重症度を評価します。ただし、ICGリンパ管造影のみでは不十分な評価しかできない症例や、ICGリンパ管造影の検査結果と患者さんの自覚症状に大きい乖離がある場合は、その他の検査を追加します(「受診について」参照 )。

ICGリンパ管造影は、造影剤を用いはするものの使用する量は1ml以下と少なく、撮影に放射線装置も用いないため、造影剤を用いるリンパ浮腫の検査の中で最も低侵襲に行えるものです。この検査により、リンパ浮腫の臨床的重症度がわかると同時にリンパ管の変性も予測することができるため、保存療法や外科治療の戦略をたてる上でとても重要な役割を担っています。

最新の画像診断について

リンパ浮腫の最新の診断に関して、超高周波超音波を使用してリンパ管を診断し、より効果的に効率よく手術を行う世界初となる方法を2017年に確立・発表しました。この技術によって手術の際に造影剤を使用しない治療が実現し、体への負担を大きく軽減することが可能となりました。

詳しくは「最新の画像診断」を参照してください。


林明辰 Akitatsu Hayashi
亀田総合病院/亀田京橋クリニック
リンパ浮腫センター センター長

超音波や光干渉断層撮影(OCT)を用いた、最先端のリンパ管のイメージング技術を世界で初めて発表。その技術を併用した、より効率的・効果的なリンパ浮腫手術の普及に力を入れている。プロフィール詳細


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