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リンパ浮腫の早期発見のためのチェックポイントとは

こちらの「リンパ浮腫とは」コラムページにも繰り返し記載していますが、リンパ浮腫において治療効果を高めるためには、まず第一に早期発見が鍵となります。今回は早期にリンパ浮腫を見極めるためのチェックポイントについてお話しします。

リンパ浮腫が起こる確率

がん手術でリンパ節郭清(病巣付近のリンパ節切除)を行った場合のリンパ浮腫発症の確率については、乳がん手術で約10~20%、婦人科系疾患手術では約30~35%という報告があります。さらに放射線治療及び、特定の化学療法を併用した場合は発症率が高まることがわかっています。

早期発見の重要性

リンパ節郭清によりリンパ流が滞ると、リンパ管の変性が起こりリンパ管のリンパ液回収機能が低下します。このリンパ流の閉塞・停滞という根本的原因を改善しない限り、リンパ管の変性は着実に進行していきます。

リンパ液の貯留による脂肪の沈着や脂肪組織の肥大化も留意すべきポイントです。一度蓄積された脂肪は、リンパ流の治療で改善することは困難です。

リンパ浮腫は初期段階でははっきりした症状がなく、それゆえ既に症状が進行した状態から治療が開始されるケースが多く見られます。注意すべきは、四肢において左右差が見受けられるフェーズでは既に症状が進行している場合があるということです。しかしリンパ浮腫治療は早期から着手するほどに高い効果が得られます

手術でリンパ節郭清を行った方は、皆さんリンパ浮腫のリスクがあると言えます。ただし、発症時期は人によって異なり、10〜20年経過してから発症するケースもあります。

リンパ浮腫の進行に伴う体の変化に向き合うために、リンパ浮腫の症状について正しく理解し、ぜひ早期発見・早期治療のための知識を備えて頂ければと思います。

リンパ浮腫のチェックポイント

診断のチェックポイントとして重要なのは「症状の変化」ですが、先にも述べたように初期段階では明確な症状として自覚しない場合が多く、症状の変化に気づいた時には進行している段階にある可能性があります。

軽症:こわばり・だるさ・疲労感・違和感

中等症:重苦しさ・痛み・感覚以上・皮膚の圧迫感・うずき・握力の低下・手首や足首の柔軟性がない

早期発見のために定期的な診察を

つまり大切なのは、軽度の症状にも至らずまだ発症していない場合においても、リンパ節郭清の手術を行った方においてはリンパ浮腫のリスクを理解し、術後に定期的な診断・検査を受けることです。

リンパ浮腫の定期検診のほか、予防としては日常生活において運動を習慣づけることも有効です。運動療法についてはこちらのページをご覧ください。

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