手術の注意点・合併症

リンパ管静脈吻合術の注意点

こちらのページにも記載した通り、変性が進み狭窄・閉塞しているリンパ管が大多数を占めるような症例では手術の効果は低くなり、変性が中等度以下で狭窄の程度が低いリンパ管が多く残っていれば手術の効果は高くなります。そのため、リンパ浮腫は早期診断・早期治療が重要となります。

リンパ節移植術の注意点

リンパ管静脈吻合術同様、リンパ節移植術の術後には周径の減少や蜂窩織炎の減少、主観的症状(重たさ、しびれ、痛みなど)の改善が期待できる一方で、リンパ管静脈吻合術と比較しやや侵襲的な手術であること、効果が出るまでに時間がかかる(半年~1年以上)という点に注意しなければなりません。

また、リンパ浮腫の悪化に伴いすでに増生してしまった脂肪をこの術式で減少させることは困難であり、増生した脂肪を除去するためには「脂肪吸引術」という方法が別に必要になることにも注意が必要です。

術後の合併症について

また合併症の可能性としては下記が挙げられます。

  • 創部離開(手術の傷口が開いてしまう)
  • 創部感染(ばい菌の感染)
  • リンパ漏(リンパ液が漏れてくる)
  • そのほか、出血・痛みなど

林明辰 Akitatsu Hayashi
亀田総合病院/亀田京橋クリニック
リンパ浮腫センター センター長

超音波や光干渉断層撮影(OCT)を用いた、最先端のリンパ管のイメージング技術を世界で初めて発表。その技術を併用した、より効率的・効果的なリンパ浮腫手術の普及に力を入れている。プロフィール詳細


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